
ユーザー車検

こんにちは。今回は4月に期限が切れる車検のためユーザー車検に行ってまいりましたので、参考までにその手順と様子について記載したいと思います。
1.バイクの車検とは何か?
自動車検査の略です。自動車検査の目的は「公道を走行するうえでの保安基準を満たしているかどうか」を判断することです。そのため整備不良等があると失格になります。
2.期間は?
自家用車の場合、新車登録時から初回のみ3年、以降2年ごとに車検の有効期限を迎えます。バイクの場合は、公道を走る251cc以上の排気量に課せられます。 各地域の陸運支局や、国土交通省の指定を受けている自動車整備工場(指定工場)で車検を受けることが出来ます。 車検は一度通せば2年有効です。 新車のみ3年です。
3.どこで受ける?
各地域の陸運支局や、国土交通省の指定を受けている自動車整備工場(指定工場)で車検を受けることが出来ます。
4.どうやって車検を受ける?
①自分でバイクを整備して車検場まで持っていく(いわゆるユーザー車検です)
②バイクショップにお願いして車検をしてもらう
①と②の違いを見てみましょう。
①のユーザー車検のメリットは何といっても費用が安いことです。必ず車検切り替え時にかかる費用は約15,000円です。
デメリットとしては自分で整備して車検場に持って行く手間がかかります。整備に関しては普段バイクショップで行ってもらっていれば問題ないです。ただし、車検場に持って行く際は少なくても仕事を半休する必要があります。
②のバイクショップにお願いするメリットは、何といってもプロが整備して車検してくれる安心感と手間がかからない点です。
デメリットは少し費用が掛かる点ですが、これはバイクショップで作業してもらうためかかる費用なのでしょうがないでしょう。整備点検に15,000~20,000円程度、車検場に持って行って頂く作業費用が15,000~20,000円程度かかると思います。ユーザー車検に比べ30,000~40,000円程度追加でかかると思います。②の費用については、バイクショップによって変わります。
その他に交換部品の費用(消耗品の交換等)がかかりますが、これはユーザー車検の場合も同じです。(例:エンジンオイル、オイルフィルター、冷却水、エアフィルター、プラグ、ブレーキフルード、ブレーキパッド等)
5.費用は?
・絶対かかる費用
①検査登録印紙 500円
②審査証紙 1300円
③重量税印紙 3800円(初登録してから13年まで、13‐18年:4600円、18年以上:5000円)

小計(①~③):5,600円
④自動車損害賠償責任保険(通称:自賠責) 8760円(排気量により異なります)

ユーザー車検の合計(①~④):14,360円
・バイクショップに頼むとかかる作業費(いわゆる人件費)
⑤整備費用(部品代別)15,000~20,000円程度
⑥車検代行費用15,000~20,000円程度
小計(⑤~⑥):30,000~40,000円
・それ以外にかかる整備費
ライトの調整費用※1:2,500円(陸運局近隣の整備ショップで調整してもらう)
消耗品の交換費用※2:エンジンオイル、冷却水、ブレーキフルード、ブレーキパッド、
エアクリーナー、プラグ、タイヤ等
※1:車検のレーンに並んで検査で不合格なら直すでもいいですが、私はめんどくさいので最初に調整してもらってから車検を受けています。
※2:消耗品の交換は随時行っているので車検ですべて必要な訳ではありません。
6.ユーザー車検に必要なもの
まずユーザー車検をする際は下記の書類と予約が必要になります。
①自動車検査証
②軽自動車税納証明書
③自賠責保険証明書
④点検整備記録簿
①と③は皆さんバイクに携帯している方が多いと思います。(携帯義務があるので)
④は車検当日は無くても大丈夫です。車検前に点検している場合は受付で確認されるので、提示します。
②は気を付けてください。毎年5月頃振込用紙が送られて来て支払っていると思いますが、その際振込用紙でコンビニから振り込むようにしましょう。その時の領収書が必要です。私も一度やってしまったことがあるのですが、最近は電子決済で支払う方もいると思います。電子決済で支払うと証明書を区役所に取りにいくことになってしまいます。(車検場のシステムの問題でバイクは未だ非対応です。車の場合は電子決済でも問題ありません。)
書類以外に下記も用意が必要です。
⑤印鑑(車検に行く方が本人の場合は署名でOKなので不要です。)
⑥車検費用(約2万)
⑦予約番号(事前に陸運局のページから予約しましょう)
⑤は所有者が自分で車検場に行く場合は直筆でサインするので必要ないです。
⑥は現金が必要です。
⑦車検に行きたい日を事前に予約しておきましょう。できるだけ早めにホームページから予約が空いているか確認して予約しましょう。予約番号は特に聞かれなかったですが予約は必要です。下記のサイトから予約しましょう。操作は簡単ですぐに予約できますが、初めての場合は登録から必要ですので早めに準備しましょう。
トップページ|自動車検査インターネット予約システム (naltec.go.jp)
ログインすると下記の流れで予約できます。検査の「予約」を選択します。

通常の車検の継続の場合、「継続検査」を選択します。

検査車種で「二輪車」を選択します。

次に車検を受ける会場を選択します。

直近の空き状況が表示されます。午前2回、午後2回の時間帯から選択できます。

予約が完了すると予約番号が表示されます。また、登録したメールアドレスにも連絡が届きます。予約日時が合っているか確認しましょう。
予約が終われば準備完了です。あとは車検当日までに書類の準備や整備を行って予約した車検場に時間通り行きましょう!
7.ユーザー車検の流れ
鮫洲にある東京運輸支局に行ってきましたので、そこでの流れについてご紹介します。
入り口は北側と海岸通り沿いに出入口があります。入って中央(下地図の赤マーク)の棟がA棟です。
まずはここの2階に向かいます。全体の流れを先に説明します。
①A棟2階一番奥のユーザー車検受付窓口前で必要な書類(3枚)を記入
②A棟を一度出て記入した書類に必要な印紙、自賠責をC棟(下地図A棟下の細長い建物)で購入
③A棟2階で受付
④外に出てバイクでA棟裏にある車検レーンに
⑤車検が終わりチェックの押印が済んだ書類をA棟受付に提出し終了
関東運輸局 東京運輸支局:東京運輸支局所在地 (mlit.go.jp)
ここからは実際に車検を受けてきた様子
主に行く場所は下の構内図のA棟、C棟、検査レーンの3か所です。
①A棟へ
A棟は一番大きな建物で、ここの2階に向かいます。
階段を上がって中に入ると右手の一番奥にユーザー車検の受付があります。記入する用紙も7番の受付の向かいに置いてあります。
記入する用紙は以下の3種類です。
・継続検査申請書
・自動車検査票
・重量税納付書
下のような見本が置いてあるので見ながら記入しましょう。自動車登録番号、車台番号、住所、名前などを記入します。
記入したら7番の受付に提出する前に一度A棟を出てC等に行きます。
②C棟へ
C棟では14番、15番の受付に行きます。
14番で自動車重量税を支払います。重量税納付書に印紙を添付してくれます。
15番では新しく2年間の自賠責保険を購入します。
③A棟へ戻ります
A棟へ戻ったら先ほど書類を書いた場所にある7番の受付に書類一式を提出します。整備点検記録簿がある場合は提示します。
提出書類を確認されるとバイクに乗って検査レーンに並ぶように言われます。検査レーンはA棟裏の奥にあります。A棟を出てバイクに乗って検査レーンに向かいます。
④検査レーンへ
バイクに乗ってA棟裏の検査レーンに向かいます。

検査場内は撮影禁止のため外観のみですが、入り口はこんな感じです。
検査レーンでは以下のような流れになります。
①外観検査(ウインカー、ホーン、ブレーキランプ等の動作確認)
②検査場に入って、マフラーの排ガス、騒音検査
③ライン進んでブレーキ、速度メーター検査
④最後にヘッドライトの光軸検査
光軸検査では光量と向きを検査しますが、引っ掛かりやすい検査です。検査場近くの整備場で調整してもらいましょう。今回は事前に検査場前の早川自動車整備工場で調整してもらいました。おかげで1発ですべての検査に合格して通ることができました。

検査場内ですべての検査に合格したら出口で全体検査の印鑑をもらいます。下の写真中央の建屋でもらいます。
※ここは意外と分かりずらいです。

⑤A棟へ提出
検査結果の書類を一式まとめてA棟の6番の窓口に提出します。少し待つと車検証が出来上がります。

出来上がった車検証がこちら。新しくなって小さくなりましたね。以前までのA4サイズの半分以下のサイズになりました。ICチップ搭載のため免許証と同じで住所等の表記がされていません。専用のアプリをインストールしてかざすと確認することができます。
出来上がった車検証に不備が無いかしっかり確認しましょう。後で走行距離等が間違っていても困ってしまいます。

所要時間
今回のここまでの所要時間は1時間程度でした。
・10:00 整備場で光軸調整をしてもらう。
・10:10 書類記入
・10:15 C棟で重量税&自賠責支払い
・10:25 A棟で受付
・10:30 検査レーンに向かう
・10:40 検査開始
・10:50 検査完了
・10:55 A棟受付に提出
・11:00 新しい車検証受け取り